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【コンゴ】「状況は悲惨」中央アフリカから逃れてきた男性の証言

中央アフリカ共和国では2013年3月に政変が起きて、国民の2割が住む所を追われ、9割の家庭が1日1食しか口にできないという深刻な飢餓が広がっています。写真の男性はイソンゴンビ・ンゴレさん44歳です。戦闘のため、子ども6人と妻を連れて避難を余儀なくされた日のことを話してくれました

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中央アフリカ共和国の状況についてたずねると、ンゴレさんは、「悲惨だ」と答えました。彼が故郷を離れた時、他のコミュニティーの人々によって惨殺される恐怖から、人々は自分の家で寝ることさえ恐れていました。彼は家族全員と逃げることができて幸運でしたが、彼のお兄さんは、生き残ることができませんでした。

お兄さんは、チャド国境を逃げようとするときに”セレカ”と呼ばれる武装勢力に殺害されたのです。(彼は眼には涙を浮かべてこのことを語りました。)彼はまた、「母国で目撃したことのために中央アフリカ共和国に戻ることを恐れている」と私たちに語りました。彼らは、お兄さんに群れをなして襲いかかり、殺害したのです。

「その日は朝8時頃警察署への襲撃で始まり、そのあと村々が次々襲われました。
その時点ではまだ誰も殺されたり負傷したりしていなかったので、
村のほとんどの人々は近くに避難しました。私たちには反逆者が
誰なのか全く見当もつきませんでした。けれども、反政府軍と政府軍が戦闘する中、
村にはもうとどまることはできないことはわかっていました。次の日、村全体に放火され、
私たちはコンゴ民主共和国(DRC)に逃げることにしたのです。」

村を出てから、ンゴレさんは、奥さんと6人の子どもたちを連れて一か月以上森の中を歩きました。「大変でした」彼は言いました。森の中には何も食べるものがなく、体を洗うこともできないし、食べ物を買うこともできなかったのです。

森を抜け、静かで緑の多いコンゴのゾンゴという村に着いたのち、コンゴ人の役人が書類を処理する間約6週間待たされました。ンゴレさんたちは村人から手渡された食べ物で食いつなぎ、その後ようやくキャンプに移ることができました。

当機構のパートナー団体「Hands of Love Congo」は、コンゴ共和国との国境沿いに逃れてきた148家族のために、国連と共に食料などの緊急支援を行いました。その支援の様子は近日中に更新いたします。

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