人の成長をデザインする会社

教えすぎず、放置せず。学習者が自分で次へ進める支援を。

教育事業者向け|講師育成・学習支援研修

生徒が止まったとき、すぐに答えを伝えるのか、問いかけるのか、少し待つのか。必要な支援は、学習者の状態によって変わります。

本研修では、コーチングの考え方を知識で終わらせず、教える・問いかける・試してもらう・振り返るを教育現場で使い分けるための講師行動へ落とし込みます。

学習塾、プログラミング教室、フリースクール、探究・STEAM教育、放課後学習支援等に対応します。

オンライン・対面対応/標準10名まで

講師育成が、個人の経験に任されていませんか

教育現場では、同じ場面でも講師によって支援の仕方が異なります。

  • 生徒が止まると、講師がすぐ答えを教えてしまう
  • 「どうしたい?」と聞いても、生徒から答えが返ってこない
  • 講師によって、説明の量や待つ時間、声かけが異なる
  • 自由制作や個別学習で、どこまで介入するか判断できない
  • 振り返りが「楽しかった」「難しかった」という感想だけで終わる
  • 新人講師が、先輩の対応を見て覚えるしかない

これらは、講師の熱意だけで解決できる問題ではありません。

学習者の状態をどのように確認し、どの支援を選び、何を次の行動として残すか。その判断を講師間で共有できる形にする必要があります。

コーチングだけを教える研修ではありません

教育では、本人の中から答えを引き出すだけでは進めない場面があります。

必要な知識や操作を知らなければ、講師が教える必要があります。困っている場所が本人にも分からなければ、状況を一緒に整理する必要があります。安全やルールに関わる場面では、明確な指示も必要です。

本研修では、ティーチングとコーチングのどちらか一方を正解にしません。学習者の状態に応じて、支援方法を使い分けます。

学習者の状態・場面 講師が選ぶ主な支援
必要な知識や操作を知らない 説明する、見本を示す
何に困っているか整理できていない 何をしたか、何が起きたかを確認する
課題が大きく、どこから始めるか分からない 一つ試せる大きさに分ける
方法は分かるが、次を決められない 選択肢を整理し、本人の考えを聞く
試したが、結果を捉えられていない 起きた変化を一緒に確認する
安全、規則、期限に関わる 理由とともに明確に伝える

目指すのは、何でも質問で返す講師ではありません。

教えるべき場面では教え、考えてもらう場面では問いかけ、本人が次の一歩を実行できる状態をつくる講師です。

研修でそろえる6つの講師行動

1.学習者の状態を見る

取り組んでいること、できているところ、止まっているところを、講師の推測だけで決めずに確認します。

2.本人の言葉を先に確認する

説明を始める前に、何をしようとしたのか、何が起きたのか、何を試したのかを聞きます。

3.支援方法を選ぶ

教える、見本を示す、問いかける、課題を小さくする、少し待つ、の中から必要な方法を選びます。

4.一つ試せる状態にする

講師が代わりに解決するのではなく、学習者自身が実行できる大きさまで次の行動を具体化します。

5.結果を振り返る

正解・不正解だけで終わらせず、何を変え、何が起き、次に何を変えるかを確認します。

6.次の始め方を残す

次回に何をするか、どこから再開するかを短く記録し、学習を一度きりの経験で終わらせません。

経験を次の行動へつなぐ支援サイクル

授業中の支援と授業後の振り返りを、次の5段階で整理します。

  1. 状態を見る
    何に取り組み、どこまで進み、どこで止まっているかを確認します。
  2. 言葉にしてもらう
    何をしたか、何が起きたか、何を試したかを本人の言葉で整理します。
  3. 支援方法を選ぶ
    教える、見本を示す、問いかける、課題を分ける、待つ、の中から必要な支援を選びます。
  4. 一つ試してもらう
    本人が実行できる具体的な行動を一つ決め、結果を確認します。
  5. 次の始め方を残す
    次に何をするか、どこから始めるかを言葉や記録に残します。

この流れを講師間で共有することで、経験年数が異なる講師でも、同じ観点から学習者を支援しやすくなります。

研修で扱う内容

ティーチングとコーチングの使い分け

知識を伝える場面と、本人に考えてもらう場面を区別します。

学習者が止まっている場所の見取り方

「分からない」「やる気がない」と決めつけず、行動と発言から現在の状態を確認します。

考えを具体化する問いかけ

答えを誘導するのではなく、行ったこと、起きたこと、試したことを整理する質問を使います。

課題を小さくする支援

大きすぎる課題を、学習者が一つ試せる大きさに分けます。

振り返りを感想で終わらせない方法

できたこと、困ったこと、試した方法、結果、次にすることをつなげます。

講師間で支援を共有する記録

長い報告書ではなく、次回の支援に必要な内容を短く残します。

実際の場面を使ったケース検討とロールプレイ

事前ヒアリングで確認した事例をもとに、どの支援を選ぶかを検討し、実際の声かけを練習します。

講義を聞くだけで終わらず、自団体の授業や学習支援で起きている場面を扱います。

標準研修プログラム

知識を聞くだけの単発研修ではなく、現場で試し、振り返るところまでを標準にしています。

段階 内容
事前ヒアリング 45分。対象年齢、授業形式、講師構成、現在の課題、実際の事例を確認します。
実践研修 3時間。講義、ケース検討、ロールプレイを組み合わせて実施します。
現場実践 研修後2〜4週間。各講師が一つの支援行動を実際の現場で試します。
フォローアップ 60分。実践結果を振り返り、継続する行動と見直す点を整理します。

標準仕様

  • 対象人数:10名まで
  • 実施方法:オンラインまたは対面
  • 対象:講師、学習支援者、教室長、事業責任者
  • 事前ヒアリング、研修資料、フォローアップを含みます

提供資料

  • ティーチングとコーチングの判断表
  • 学習者の状態を確認するチェックシート
  • 問いかけ例
  • 支援サイクルシート
  • ケース検討シート
  • 研修後の実践記録シート

標準料金

オンライン研修

132,000円(税込)

事前ヒアリング、3時間研修、資料一式、60分フォローアップを含みます。

対面研修

165,000円(税込)+交通費等の実費

事前ヒアリング、3時間研修、資料一式、60分フォローアップを含みます。

10名を超える場合、複数拠点で実施する場合、研修時間や内容を大きく変更する場合は、事前に対応範囲と見積もりをご案内します。

このような教育事業者に適しています

  • 子ども向けプログラミング教室
  • 学習塾、個別指導塾
  • フリースクール
  • 探究学習、STEAM教育を行うスクール
  • 放課後学習支援事業者
  • 教育系NPO
  • オンラインスクール
  • 学校、自治体、その他の教育機関

特に、一斉に同じ内容を教える授業より、生徒ごとに異なる課題や制作を支援する現場に適しています。

本研修は、コーチ資格の取得、独立・開業支援、心理療法、カウンセラー養成を目的としたものではありません。

自社の教育現場で実践してきた内容を、研修として整理します

株式会社ハイバリューは、教育ブランド「SOCIALSCHOOL」を運営し、教室・オンラインで学ぶ人に直接向き合いながら、授業、教材、学習支援、学習ツールを改善しています。

SOCIALSCHOOLでは、前回を振り返る、今日やることを決める、作る・試す、結果を見る、言葉にする、次回の始め方を残す、という流れを毎回の学習に組み込んでいます。

教材だけでなく、学習計画、記録、振り返り、次回への接続を支える学習アプリも自社で企画・開発しています。本研修は、その運用で検討してきた講師の見取り方、問いかけ、教え方、記録方法を、外部の教育事業者が使える形に整理したものです。

代表・研修担当:濱川 一宏

株式会社ハイバリュー代表。SOCIALSCHOOLの教室運営、教材開発、学習支援アプリの企画・開発を担当しています。

2017年、NPO法人日本ソーシャルスクール協会の理事長として、総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」の実証に参画しました。柳川市教育委員会と連携し、小学生を対象としたプログラミング教育モデルを実施し、成果を総務省「教育の情報化」フォーラムで発表しました。

2023年度・2024年度にはPTA会長を務め、学校、保護者、地域をつなぐ活動に携わりました。教育・IT分野のセミナー、親子向けワークショップ、プログラミング教育イベントを継続的に企画・開催・登壇しています。

SOCIALSCHOOLの教育実践を見る

導入までの流れ

  1. 問い合わせ — 現在の講師育成や学習支援で困っていることを、分かる範囲でお知らせください。
  2. 事前ヒアリング — 対象年齢、授業形式、講師構成、現在の育成方法、実際に起きている場面を確認します。
  3. 実施内容と見積もりの提示 — 標準研修で対応できる範囲と、必要な調整内容をご案内します。
  4. 研修実施 — 講義だけでなく、実際の事例を使ったケース検討とロールプレイを行います。
  5. 現場での実践 — 各講師が、研修で決めた支援行動を実際の授業や学習支援で試します。
  6. フォローアップ — 実践した結果を振り返り、組織として継続する行動を整理します。

事前ヒアリングを受けた後に、必ず研修を申し込む必要はありません。対応範囲と条件を確認したうえでご判断ください。

よくある質問

コーチングを学んだことがない講師でも受講できますか

受講できます。専門用語の理解を前提にせず、教育現場の具体的な場面から扱います。

新人講師やアルバイト講師も対象ですか

対象です。経験年数にかかわらず使える基本行動を扱います。経験者と新人が一緒に受講し、判断基準を共有する形にも対応します。

オンラインで実施できますか

実施できます。標準研修、ケース検討、ロールプレイ、フォローアップまでオンラインで対応できます。

何名から依頼できますか

少人数から対応します。標準料金は10名までです。10名を超える場合は、進行方法と費用を事前にご案内します。

自団体で実際に起きた事例を扱えますか

扱えます。事前ヒアリングで内容を確認し、個人を特定できる情報を除いたうえで研修事例として整理します。

研修を受けると、コーチとして活動できますか

本研修は資格認定や独立支援を目的としていません。教育現場で学習者を支援するための講師行動を身につける研修です。

心理相談やカウンセリングにも対応できるようになりますか

本研修は心理療法やカウンセリングの研修ではありません。専門的な対応が必要な状態を講師だけで抱え込まず、組織内の責任者や適切な専門機関へつなぐことを前提とします。

学校や自治体でも依頼できますか

相談可能です。対象者、実施目的、人数、実施時期、必要な手続を確認したうえで、対応可能な範囲をご案内します。

現在の講師育成で困っていることをお聞かせください

対象となる生徒の年齢、授業形式、講師人数、現在の育成方法、現場で困っていることを確認し、標準研修で対応できる範囲をご案内します。

検討段階でも問い合わせ可能です。まだ課題を整理できていない場合も、現在起きている場面をもとに確認します。