教室にはホワイトボードが置いてあります。
もちろん授業中、説明に使うためです。
でも、先生が使うより圧倒的に生徒たちが使う事が多いんです。
プログラミング教室に通う子どものほとんどがマインクラフトが好きだから、マインクラフトを自由に出来る教室だから、という取っ掛かりで教室に通い始めます。
保護者の方のお話を聞くと共通しているのがレゴや積み木が好きという点です。
マインクラフトはモニター内で積み木を組み立てる感覚ですから、元々レゴや積み木が好きというのは当たり前という感じですが、小さな頃から空間をデザインして組み立てる事が出来ている子ども達は平面に描くのも上手なんです。
毎回消すのが惜しいくらいの絵やイラストを息抜きに描いていってくれます。
また、一緒にゲームを作ったり、マインクラフトで街を作ったりする時にも役立ちます。
口で「あんなの、こんなの」というよりイメージをホワイトボードに書いて、デザインが上手い子がゲームの背景を作ったり、キャラクターを作ったりしています。
自分のイメージを形にしてもらった子は得意なアイデアで、その背景をキャラクターたちが生き生きと動き回るプログラムを組みます。小学生ですので、簡単な仕組みのゲームですが、本物のゲーム制作の現場を観ている感覚に陥る事があります。
先日、某大学のキャンパスに見学に行く機会がありました。
3階建ての新しいキャンパスは色々な人と出会えるようにと階段が各階で繋がっていない、複雑な作りをしていました。
2階の教室の上を3階の廊下で見学できたり、階段そのものが教室になるようにプロジェクターとスクリーンが備え付けられたりして、学生に戻ってそこで学びたいというワクワクした気持ちになりました。
特に羨ましく思ったのが、壁も床もホワイトボードで出来ている教室です。
思いついた事をすぐに描いて、みんなに見てもらえる、ノートやPCに描くのとは違う、ホワイトボードだからこそのワクワク感があるんです。
もちろんすぐには無理ですが、教室を広くする時には壁の一部をホワイトボードにして、子ども達の作品を出来るだけ長く残して、皆の刺激になるようにしたいと思います。